バンタンについて最近感じること
先日、防弾少年団(バンタン)が新曲「FAKE LOVE」でカムバックした。
バンタンは中小事務所出身でありながら今やワールドクラスの人気を誇っているグループだ。
知ってる人もいるかもしれないが、バンタンは当初ヒップホップを中心としたオラオラコンセプトでデビューしたが、あんまり売れなかった。
しかしデビュー3年目の2015年に儚い系コンセプトに突然イメチェン。
「I need u」で音楽番組初1位を獲得し、「FIRE」「血汗涙」で徐々に人気を得ていった。
そう、
ここまで書いてわかる通りバンタンにはある意味売れたきっかけ、”代表曲”というものが存在しない。
彼らは抜群の実力とファンの力だけで韓国内だけでなく世界での人気を獲得したといえる。
だが筆者は正直いって、このような現在のバンタンは危ういグループだと感じている。
そう感じる理由は2つある。
1つ目は洋楽を意識しすぎているという点だ。
今回のアルバムもそうだが、アメリカからプロデューサーを呼び海外のトレンドの音楽を踏襲した感じが最近のバンタンの楽曲の特徴である。
しかしそれが本来バンタンが持っているパワーを殺している。
海外から認められたい、成功したいという欲が出すぎていてバンタンが本当にやりたい、本当にやるべき音楽の形を邪魔している。
バンタンにはもっと単純に盛り上がる曲を出してほしい。そう感じているARMYは少なくないはずだ。
2つ目はやはりまだアイドルという形を抜け出せない点だ。
新曲を出すと曲が良いから聞いているのではなく、バンタンだから聞いているという人が多い。
つまり、まだアイドルという枠でしか評価されていない。
アイドルという商売は管理されたイメージが命だ。それを裏切るようなスキャンダルを起こすと見向きもされなくなるのが常である。またそのイメージを保つことも年を重ねるなどして、いつかは限界を迎える。アイドルの寿命が短いといわれる所以はここにあるだろう。
それを脱却するには純粋に曲で評価されるしかない。先にいったように誰でもできそうな洋楽のコピーをしている場合ではない。バンタンにしか出来ない、一回聞いた瞬間、うわ凄いなと圧倒されるような曲でカムバしてもらいたい。